フォーサイト(行政書士)は180点で合格を狙う通信講座です
フォーサイトは180点で合格を狙うテキストです。
ギリギリ合格が目標で240点などの高得点合格はおそらく出来ません。
一見悪口に見える書き始めですが、一発合格を目指す人にはすごくオススメな講座です。
真逆の内容で意味不明ですわ。笑
高得点狙えないのに、一発合格には向いているとはどういうこと?
その正反対にも感じられる理由を、実際の使用感もふまえて書いていきます。
記事を書いている人は、4度目の行政書士試験に挑戦中の主婦です。
通信講座を実際に複数社受講した人はそういないでしょうby嫁ちゃん
(誇れることではないですが・・・)
嫁ちゃんの経験のおかげで?夫ちゃんは2021年度で一発合格してしまいました・・・
(なんかムカつく)
記事に入る前に注意!
我々夫婦も含めてネット上の通信講座を勧める記事は、99.9%紹介料のためにやっています。
そのため、誇張した内容や、嘘を書いているものが結構多いです。
・行政書士試験の勉強をしたことないのに教材を勧めている。
・通信講座の比較しているけど、絶対2社以上受講してない。何を根拠に・・・
・とりあえずNo1~3とか書いているけど、ただネット情報まとめただけ・・・
ネット記事は結構こんな感じが多いです。
そんな我々も実体験をベースに記事を書くため、どうしても多少「大げさ」や「ひいきめ」な部分も出ています。(完全公平な内容じゃなく、すみません・・・)
行政書士通信講座を考える皆さんは、騙されないぞ!という気持ちを持って情報収集頑張ってください!
我々夫婦の記事では、フォーサイトの悪い部分も記載しています。
悪い部分も通信講座選びの重要なポイントになるはずです。むしろ悪い部分の見極めこそ最重要と言っても過言ではないです。
決して安くない買い物なので、後悔のない選択が出来るといいですね!
前置きが長かったですが、それでは記事の本筋に入ります。
フォーサイト通信講座の全体像
基礎法学・憲法・行政法・地方自治法・民法・商法の法令部分と一般知識の教材があります。
全範囲がカバーされているね。
科目的にはカバーされていますが、実は結構攻めたテキスト配分になっています。行政法と民法(特に行政法に)特化した構成になっています。
潔くてむしろ気持ちがいいくらいだよ。笑
短期間で合格を求める人には向いているよ。
点数配分が高いところをとにかく重点的にという構成です。(ココがフォーサイトの特色です。)
詳細については記事の中程でたっぷり説明します。
行政書士に合格する人の勉強時間
合格には800-1000時間の勉強必要
「ネット上の合格体験記」や「実際に我々がした勉強時間」から考えても、そのあたりの時間が妥当だと思います。
ただ、この800-1000時間と言われても・・・いまいちピンとこないですよね。
毎日2時間勉強できたら合格できる?
2時間 x 365日 = 730時間
毎日2時間勉強しても、800-1000時間には到達できないのです。
1日も休まず。
残業で帰るのが22時になっても休まず。
子供を寝かしつけて23時過ぎていても休まず。
家族と旅行に行っても休まず。
体調不良になっても休まず。
そのように頑張っても800時間という合格ラインには到達しないのです。
目安でしょ?
800時間行かなくても受かる人もいるでしょ?
勿論あくまで目安です。他の人より勉強ができる自信があれば、より短期間の計画とすることも可能だと思います。
他の人より賢い自信があれば・・・
うっざー!!!
ちなみに、もし試験まで残り9カ月くらいで始めようものなら、より厳しい状態となります。
勉強する人は何年かけて試験に受かりたい?
大部分の人が初年度での合格を目指しています。
(普段の生活を続けながら何年も本気で勉強を継続は難しすぎます。)
3月くらいから勉強始めたら、初年度合格は無理?
合格目安の800-1000時間の下限の800時間に到達するには、毎日休まず3.5時間勉強が必要なため、なかなかにハードルが高いのです。
今年は程々にして来年だ!と今年を諦める選択肢もあります。
もしくは、正攻法で間に合わないのであれば、リスクを取って最短距離で点数伸ばすという方法もあります。
ここからがこの記事の本旨です。
フォーサイトの教材 内容
フォーサイトは潔い
後述しますが、フォーサイトは満点とる気なんて一切ありません。合格できればOK。むしろ180点を狙っているとすら思える構成。
あまり良くない言い方ですが、授業で赤点を免れるために山張って勉強してギリギリ合格点を取る。
その山の張り方が抜群にうまい教材というイメージです。
以下から具体的に説明していきます。
フォーサイトでの勉強時間の内訳(ココ重要)
フォーサイトは行政法と民法を重視します。特に行政法にはかなり力が入っています。
ただ、基礎法学・商法は薄い。正直本試験時も心もとないです。
苦手分野があるのは不安・・・
不安な気持ちはもちろん理解できます。
この不安な気持ちを取り除くため、各科目の配点という観点から分析してみます。
行政書士試験の点数配分を多い方から並べると、
行政法:112点
民法:76点
一般知識:56点
以下省略・・・
行政法と民法だけで188/300点。
一般知識で足切りならない得点を獲得できると、もう合格の点数が取れてしまうのです。
基礎法学・商法もまともに勉強しにいくと、個人的には内容は行政法より難しいと感じています。ただ、点数配分が全然違いすぎるため、努力量に点数が見合わないです。
この部分がフォーサイトが行政法と民法をとにかく重視する理由なのです。
(フォーサイト入門講座:行政書士試験攻略法より考察)
行政書士試験が正答率60%で合格ではなく、例えば司法書士のように85%の点数を必要としていたら、合格への戦略はまた変わっていたはずです。
行政書士は180点(60%)取ろうが270点(90%)取ろうが、どちらでも等しい資格なので、あえて高みを目指すという苦行は必要ないと思います。
270点を狙いに行くのであれば、ざっくり試算ですが4000時間くらいかかる気がしています。
それだけ勉強するのであれば、税理士・司法書士を目指した方がいい気がします・・・
フォーサイト送付教材
以下が送られてくる教材リストです。
講義用の教科書
入門講座 | 即時発送 |
憲法 | 即時発送 |
民法 A | 即時発送 |
民法 B | 即時発送 |
行政法 A | 即時発送 |
行政法 B | 即時発送 |
商法・基礎法学 | 即時発送 |
一般知識 | 即時発送 |
過去問講座
憲法 | 即時発送 |
民法 | 即時発送 |
行政法 A | 即時発送 |
行政法 B① | 即時発送 |
行政法 B② | 即時発送 |
商法・基礎法学 | 即時発送 |
一般知識 A | 即時発送 |
一般知識 B | 即時発送 |
再現問題 | 10月上旬 |
模擬試験 | 10月上旬 |
直前対策講座
記述問題対策 | 10月上旬 |
一般知識対策 | 10月上旬 |
択一対策 | 10月上旬 |
ペースメーカー答練講座
問題「第1~3回(基礎)」 | 4月中旬 |
解答解説「第1~3回(基礎)」 | 6月上旬 |
問題「第4~7回(応用)」 | 6月中旬 |
解答解説「第4~7回(応用)」 | 9月上旬 |
※バリューセット3の場合の教材です。
左が行政法の講義テキストで右が過去問題集テキストです。
これ以外にも、「勉強の心構え」「体調管理の方法の書籍」も付いてくるよ。
フォーサイトのメリット
その1 問題演習が強い
どの通信講座も過去問集あるでしょ?
その通りです。その部分では正直遜色ないです。
ただ、スマホで出来る過去問一問一答がなかなかに良いです。
場所を選ばず、隙間時間に出来るのが本当に強い。
※フォーサイトHPより画像引用
マナブンを実際に使ってみての感想(Coming soon)
(嫁ちゃんはマナブン大好き。笑)
パートの休憩時間に出来るのですよ。
仕事の合間に教科書を広げられる意志の強さがあればいいのですが、やはり人の目が気になる・・・という心優しい方には特におすすめ。
毎日、仕事の隙間時間で50問くらい解いたよ。
この隙間時間勉強。塵も積もれば山となる。最終的には結構な差となります。
平日毎日30分だとしても、260日やれば130時間です。(一年の平日はおよそ260日)
休憩・通勤時間を活かせるね!
その2 180点取ることに特化
厳密に言うと200点を狙う構成で、下振れしても180点はキープできる計画
フォーサイトは、しつこいくらいに行政法を勉強させてきます。(特に行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法)飽きてきたころには、しっかり点数が取れるようになってきます。
民法も頻出分野(総則・債権・物権)はホントにしつこいです。
点数配分188/300点に対しての本気度がすごい。他の分野はちょっと手抜き笑
でもこのメリハリが非常に大事と思っています。全てを頑張ろうとすると力尽きて結局全てを頑張れないというのはよくあること。
勉強する人のリアルをよく知っているなぁと感じます。
その3 全額返金制度
不合格だった場合に不合格返金制度があります。
ただ、条件が思いの外厳しいです。
簡潔に書くと、一定の点数を取らなければ返金の対象となりません。
「ちゃんと努力したけど不合格になった人」は救済すべきで、「講座申し込んだけど勉強しなかった人」は救済する必要はないという考え方は理解できます。
そもそも、サボった人にも返金していたら会社が成り立たないでしょう・・・笑
不合格返金制度の説明のリンク Coming soon・・・
その4 教育訓練給付制度
教育訓練給付制度(一般教育訓練)とは、条件を満たした方が、厚生労働大臣が指定する講座を受講し、修了した際に、修了までに支払った学費の20%がハローワーク(公共職業安定所)から給付される制度です。
※フォーサイトHPより引用
合否に関わらず給付されるよ!
※全額返金保証制度との併用は出来ません。それが出来たら、むしろプラスとなってしまう・・・笑
嫁ちゃんが実際にフォーサイトで勉強した後に、「教育訓練給付制度」を申請しました。
約20,000円Getしました。夫ちゃんには内緒にしたい・・・笑
合格でも不合格でも、どちらでもこの制度を利用できます。詳細は記事にて。
フォーサイトのデメリット
悪い部分も結構あります。
その1 商法の学習は薄い
2/5問正解できればOKみたいな考え方。
講義も結構さらっとしかやらないため、その2/5問でさえも本人の努力にかなり依存している。
付属の過去問を何周か解いたり、模試で間違えたところをしっかり復習して、少しでも理解度をあげる必要あり。
このデメリットに関しては、短期間で合格点を取る計画だから仕方ない部分もある。
その2 条文・判例の解説が薄い
フォーサイトを選択するならば、判例・条文集は市販教材も買った方がいい。
憲法・民法は本試験でも判例・条文問題が結構多いが、フォーサイトの解説は結構さらっと。
勉強していて、たまに判例の結論が結局なに?みたいな時がある。
その3 高得点を取ることは難しい
これは仕方がない。
その4 あまり使用しない教材がついてくる
モチベーションの保ち方・記憶に良い食べ物とかの書籍はなくてもいい。
絶対合格の壁に貼るやつはなくてもいい。
オリジナルのペンはなくてもいい。
私は結構好きだったけどな!
人それぞれかもしれないですね。
まとめ
行政書士試験を受かるためには計画が大事。
勉強開始の「1年目に配点大きい科目に集中して合格を狙う」のかじっくり勉強して1年目は諦めて、「2年目に高得点を狙う」のか。
どちらがいいかは人それぞれです。自分に合った計画を立てていくのが重要です。
※2021年度行政書士試験合格率 11.2%
フォーサイトの合格率は記事の最後に載せています。
ただ、「行政書士試験」と「行政書士実務」が関連性が少ないため、高得点で行政書士を取ることにあまり意味はないと個人的には考えています。
1年以内の合格を目指すのであれば、フォーサイトは最良の選択肢の一つです。
ちなみに、以下の人はフォーサイトじゃない方がいいと思います。
・勉強時間が潤沢に確保できる。
→全範囲しっかり勉強する教材を選択すべき。
・高得点を取りたい。
→全範囲しっかり勉強する教材を選択すべき。
(行政書士の学習経験者にとっては物足りない構成の可能性が高い)
→流れ的に他を勧めたくはないですが、高得点狙うならアガルートが良さそうです。
※我々は受講してないので記事は書かないですが、ネットではいい評価多め。
ただ、講義ボリューム多すぎて、途中で心が折れる人も一定数いるようです。
・効率よりコストを重視したい。
→市販テキストを選択すべき。
これらのポイントを許容できるのであれば、フォーサイトは非常にオススメです。
(ちなみに、通信講座の中ではフォーサイトはコスパ面では最強です。その点は心配無用。)
ちなみに、行政書士通信講座各社の合格率は以下の通りです。
通信講座 | 2021年度 合格率 |
フォーサイト | 38 % |
アガルート | 37.9 % |
スタンディング | 非公開 |
LEC | 35 % |
クレアール | 非公開 |
伊藤塾 | 非公開 |
TAC | 非公開 |
ユーキャン | 非公開 |
フォーサイト合格率高いね!
合格率も各社の計算式も少しカラクリがあり、少々疑問符が付く算出方法ではあります・・・。(こんなこと書けば怒られそう・・・笑)
なので、こちらはあくまで参考情報とした方がよい気もします。
ただ、変な計算式とはいえ、同業他社比較でも頭一つ抜けた優良な通信講座です。行政書士勉強で1年目ならフォーサイトで間違いないです。
フォーサイトの講義は福澤先生という男性がしていて、非常にわかりやすい講義でした。
講義の合間合間で、にじみ出る酒好きの雰囲気がよかった笑
最後の最後で講義の内容じゃないのか・・・笑
下のリンクの男性が福澤先生です。
あとがき
ギリギリ合格狙いのフォーサイトって不安だから、全教科をしっかり勉強する通信講座の方がいいんじゃないかな?
って過去の嫁ちゃんは選択するだろうと思いながら記事書いてました。
そして2,3か月後、勉強初めの高いやる気も少しずつ低下し、重厚感のある物量の多いテキストをこなしきれず、気付いたら挫折・資格取得自体をあきらめ。というパターン。
嫁ちゃん以外はきっとやる気を維持できるよ。
・・・(うざ。無視する。)
通信講座を選ぶ際は、ご自身の性格・忙しさも考慮して、実情に合った選択が重要なんだろうなと感じています。
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